デジタル盗聴とステルス盗聴器とは


デジタル盗聴器、ステルス盗聴器とは一体何?アナログ式との違い

盗聴に使われる機械のことを盗聴器と呼びますが、盗聴器と一言にいっても種類は様々です。盗聴器を見つけようとした場合、仕掛けられた盗聴器の種類によって発見が難しい盗聴器もあります。



その代表的な盗聴器に、デジタル盗聴器とステルス盗聴器があります。

盗聴で最も多く使われている盗聴器はアナログ盗聴器と呼ばれる盗聴器であり、このアナログ盗聴器は従来の盗聴器発見器を使い発見することができ、市販されている盗聴器発見器を購入すれば一般の人でも見つけることができます。

しかし、デジタル盗聴器やステルス盗聴器を発見するためには、専用の盗聴器発見器が必要になるなど、簡単に見つけることができません。

ここでは、デジタル盗聴器とステルス盗聴器の特徴について解説と、普通の盗聴器とどんなところが違うのかについて解説したいと思います。

デジタル盗聴器とステルス盗聴器の特徴

デジタル盗聴器とステルス盗聴器の共通する特徴として、従来の盗聴器発見器では発見が難しいという点を挙げることができます。

では、なぜデジタル盗聴器とステルス盗聴器の発見が難しいのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。


デジタル盗聴器とは


デジタル盗聴器とは、アナログ方式を使わずデジタル方式の周波数を使用した盗聴器のことです。

盗聴器から発信される電波は全て同じだと思われることもありますが、実際には盗聴器によって使われる周波数が違っています。

この周波数のなかでもデジタル方式は、携帯電話などの通信機器でも使われる機密性の高い周波数です。

そして、デジタル盗聴器と呼ばれる盗聴器の多くは、携帯電話を改造して常に通話状態にして会話を盗聴する機器のことを指しています。

デジタル盗聴器から発信された電波は、盗聴器発見器で感知することができたとしても、その内容を聴くことができません。

そのため、盗聴器から発信された電波か普通の携帯電話から発信された電波なのか判別することができないため、デジタル盗聴器の発見は難しくなります。


ステルス盗聴器とは


ステルス盗聴器のステルスとは、発見が困難という意味があります。他の盗聴器と比較してもステルス盗聴器の発見は難しくなっています。

このステルス盗聴器には代表的な盗聴器が2つあります。

  • リモコン盗聴器
  • スクランブル盗聴器

リモコン盗聴器とは、盗聴器の電源のON/OFFを任意に操作することができる盗聴器のことで、盗聴器を仕掛けた犯人が盗聴したい時に電源をONにして、盗聴を終えればOFFにするという使い方ができます。

そのため、電源がOFFの状態では盗聴器から電波が発信されていないため、電波を感知する方法でリモコン盗聴器を発見するには、電源がONになっている時を狙って盗聴器を探すしかありません。

スクランブル盗聴器とは、盗聴器から発信される電波の周波数がコロコロか変わる盗聴器のことです。

盗聴器の周波数がコロコロと切り替わるため、盗聴電波を特定するのが難しく、発見が困難になっています。



デジタル盗聴器とステルス盗聴器は発見できない?

隠密性能が表示に高いデジタル盗聴器とステルス盗聴器ですが、絶対に発見できないというわけではありません。

ステルス盗聴器のリモコン盗聴器は、この盗聴器の対となる受信機を使うことで、強制的にリモコン盗聴器の電源をONの状態にすることで、電波の発信源を特定することもできます。

また、デジタル盗聴器には、デジタル方式の電波を解析することのできる広帯域受信機を使うことで、盗聴されている内容を聴くことができます。

デジタル盗聴器とステルス盗聴器は、発見が難しいというだけで、絶対に発見できないというわけではありません。

しかし、この2つの盗聴器を見つけるには、高価な専用の機材を用意したり、盗聴器についての知識が必要になるため、初心者ではほぼ発見が困難でしょう。

そのため、デジタル盗聴器やステルス盗聴器を見つけるためには盗聴器発見調査を専門で行う業者に調査を依頼する方が、盗聴器を発見できる可能性が高くなります。


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